介護士は、医師や看護師のように、高度で専門的な医療知識は必要とされないものの、職場によっては様々な場面で生活習慣病や認知症に関する知識が役立つことがあります。たとえば、身体障害や基礎疾患を抱えている高齢の利用者の割合が大きい特別養護老人ホームにおいては、医師や看護師と連携して日々の利用者の健康状態をチェックする必要があるため、介護士として初歩的な知識を学んでおくことが大切です。施設によっては、全ての介護士を対象に無理なく医療知識を習得できるよう、数か月おきに集合研修を実施したり、職場内で医師や看護師が相談に乗ったりしているところもあります。
そうした中、医療知識に自信がない人は、就職に向けてそれぞれの施設で行われている介護士の教育についてよく調べたり、機会があれば現場で働く介護士の感想を聞いたりすることが大事です。介護サービスの質の向上に力を入れている施設においては、医療知識を集中的に学べる研修の機会を増やしたり、医療に関する資格を持つスタッフを給料の面で優遇したりしているところも珍しくありません。なお、最新の医療知識を得たい人は、勤務先で行われる研修だけでは対応できないこともあります。そのため、場合によっては、各地の医療機関や研修施設などで開かれている医療や介護の関係者向けのセミナーに参加したり、医療分野の専門誌やポータルサイトなどを日ごろから閲覧して情報収集をしたりする方法もあります。※さらに詳しい内容はこちらをチェック→介護士に求められる医療知識とは