医療知識として介護士の役に立つ薬の飲み方

介護施設では医療知識があると役に立ちますが、病気や治療に関する知識よりも薬の知識が有用です。介護士は薬の飲み方を知っていると役に立つ機会が多いでしょう。薬の飲み方は簡単ではないかと思うかもしれません。しかし、医療現場で用いられている飲み薬を正しく服用するのは高齢者にとっては簡単ではないこともあります。一般的な風邪薬のように1日3回、食後に飲むというのなら問題ないかもしれません。しかし、高齢者になると複数の病気を患っていて、何種類もの薬を飲まなければならない場合もあります。朝食後だけ、毎食後、就寝前に飲む薬があると混同してしまうこともあるでしょう。特に新しい薬に切り替わった直後は、その薬をいつどのようにして飲むべきだったかを忘れてしまうケースもあります。医師や薬剤師の指導を受けたからといって飲み方を正しく覚えているとは限らないのです。すると、身近にいる介護士にどうやって飲むのかと質問するのももっともなことでしょう。

薬には必ず飲み方の説明がついているので、その都度確認して飲ませれば問題はありません。しかし、高齢者の場合にはもう一つだけ気をつけなければならない点があります。薬をまとめて飲んだり、大きな粒の薬を飲もうとしたりするとのどに詰まらせてしまうことがあるのです。介護士はこのような際に対応するために、のどに詰まらせないように飲ませる方法を覚えておくのが重要になります。薬の種類によっては錠剤を割って飲ませることが可能なものもあるので覚えておくと役に立つでしょう。